屋根は形や種類によって、雨漏りリスクが変わってきます。
特に、デザイン性にこだわった家の場合は、雨漏りリスクが上がると言っていいでしょう。
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雨漏りしにくい屋根の形は?
切妻屋根 | 構造がシンプルなことが特徴 |
・注意点 | 妻側の壁面に直接雨が当たるので、 外壁からの雨漏りに注意が必要 |
片流れ屋根 | 雨仕舞いがしやすいシンプルな構造 |
・注意点 | 軒と反対側の面の壁に雨が当たりやすく、 屋根に当たる雨の負担が一面に集中するため、 樋から雨水が溢れることも |
寄棟・方形屋根 | 壁に当たる雨を防ぐことができる構造 |
・注意点 | 山や谷が多い構造のため雨仕舞いが難しく、 軒の結合部分が劣化することで 雨漏りにつながることも |
入母屋屋根 | 結合部分が多いので、 劣化することで雨漏りすることも |
・注意点 | 複雑な構造なので、 定期メンテナンスの費用が高くなりやすい |
招き屋根 | 屋根が段違いに なっていることで雨仕舞いを しっかり行うことができるため、 定期メンテナンスを行っていれば 雨漏りを防ぐことが可能 |
屋根からの雨漏りは、屋根材の塗装の劣化や、地震や台風などによってスレートの浮きや瓦のズレなどが原因で起こります。
また、これらの原因以外に屋根の形によって雨の流れがスムーズではない場合、雨漏りが起こりやすくなることも珍しくありません。

雨漏りのリスクが最も高い屋根の形となります。
上記の表にある5つの屋根の形は、比較的雨漏りがしにくい屋根の形です。
家を建てる時に屋根の種類を選ぶ際は、雨漏りしにくい屋根の形を参考にすることも大切でしょう。
雨漏りしにくい屋根材の素材は?
・瓦 |
古くから日本で使用されてきた瓦は、耐久性が高く、断熱性に優れています。 メンテナンスをほとんど必要ありません。 維持管理が楽ということがメリットです。 しかし台風や強風で瓦がズレる、飛来物が当たって割れるなどによって雨漏りが発生することもあります |
・ガルバリウム鋼板 |
現在シェアを伸ばしているのが、ガルバリウム鋼板です。 金属屋根の弱点であるサビに強のが特徴。 軽量性・耐久性に優れています。 しかし軽量な素材の屋根なので、傷が付きやすく、傷を放置すると穴が空いてしまい、そこから雨漏りする可能性があります |
・スレート |
コロニアル屋根やカラーベストと呼ばれることもあるスレート屋根は、近年の新築住宅の多くが利用しています。 スレート屋根は多少雨漏りしても、防水シートや野地版で防ぐことができる仕組みになっていますが、防水シートや野地版が劣化すれば住居内の雨漏りにつながります |
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都市計画法第22条の区域に指定されている地域では、屋根の素材は不燃材料である必要があります。
(不燃材料の屋根は主に上記の表にある3種が主流)
不燃材料の屋根は火災保険の減額が期待でき、建ぺい率の緩和を受けられるというメリットがあります。
瓦、ガルバリウム鋼板、スレートは耐久性が高い屋根の素材なので、定期的にメンテナンスを行っていれば、雨漏りを未然に予防することが可能です。
しかしそれぞれの屋根の素材にデメリットもあります。
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例えばガルバリウム鋼板。
傷がつきやすいので、強風で飛来物などが当たって傷になり、その傷が広がって穴になることで雨漏りが発生します。
屋根に傷がないか、瓦がズレたり浮いたりしていないか、防水シートや野地版は劣化していないかを確認するためにも、瓦とガルバリウム鋼板の屋根で約10年に1度、スレートで約7年に1度はメンテナンスを受けるようにしましょう。
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屋根のメンテナンスを自分で行うリスク
「屋根の点検くらい自分でできそうだ」と、屋根に登って瓦のズレや割れなどがないか確認する方が居ますが、とても危険です。
屋根の下側で地上から約6.2m程度、上の方では7.8〜9mと高く、万が一転落すれば命に関わります。
また、雨漏りの原因を調査することはプロでも難しく、専門的な知識と技術・設備が必要になるので、自分で無理に雨漏り調査を行わないようにしましょう。
関東での雨漏り修理や、メンテナンス、調査などは、スーパーホームレスキューへお電話下さい。
08003004414
万が一雨漏りが発生した場合は、雨漏り診断士在籍の工務店に依頼して雨漏り調査を行うことで、プロ目線で雨漏りの原因を突き止めることができるので、根本から雨漏りを補修することができます。
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