お問い合わせいただいたお客様は千葉県にお住い。
ご自宅は木造平屋。
築年数26年。
屋根はスレート屋根です。
状況を聴く
お問い合わせいただいた内容は
「雨漏りしています。早急に来ていただきたいです」とのことでした。
現状はクロス(壁紙)に浮きができている。
場所は外壁側ではなく、部屋と部屋を仕切っている壁のクロスにシミができていている。
壁にカビらしきものも確認できる
とのこと。
まずは、お客様にお電話にて現状の確認と訪問日の取り決めをさせていたできました。
また、お電話でのヒアリングで、屋根に関する工事は1度も行ったことはなく、雨漏りも初めてとことで少し焦りと動揺が感じられました。
訪問と調査
まずは被害が出ているお部屋を拝見させていただきました。
思ったより広範囲にわたりカビの繁殖、クロスの浮きが見受けられました。
次に外から屋根の状況を確認します。
屋根形状は寄棟タイプの屋根です。
スレート瓦の状態、板金類の状態と確認をしました。
1つ目の問題は、スレート瓦に関しては割れているもの、欠けているもの、ひびが入っているものが合わせて10枚ほど確認できました。
寄棟タイプの屋根なので4面ありますがすべての面においてスレート瓦の割れ、欠け、ヒビが確認できました。
2つ目の問題点は、苔が生えていて塗り替えの時期だということです。
3つ目の問題点は、板金類の固定で使用されている釘の浮きが数か所確認できたということです。
釘が浮いていることにより板金を固定するために使われている貫板と呼ばれる板が雨水により腐食している可能性があります。
屋根に上がり3つの問題が確認できましたが、雨漏りの原因としてお客様にお伝えするには不確定要素が多いため、屋根裏へ入らせていただくことにしました。
ここで意外と知られていないのが、屋根裏への点検口の場所です。
自身がお住いのお家でも屋根裏への点検口の場所がわからないというお客様がほとんどです。
今回はウォークインクローゼットの天井にありました。
屋根裏の目視調査
実際に屋根裏を見てみると表面からは見えない野地板がほとんど水を含んでたわんでいました。
屋根裏に入ったことで他にも雨漏りしている箇所が数か所ありましたが、断熱材が水受け代わりになっていてお客様も気づくことができなかったようです。
普段、お客様が見ることができない屋根の上。
問題のあった3個所と、屋根裏にて撮影した写真をお見せいたしました。
雨漏りの原因はスレート瓦の割れ、欠け、ヒビです。
また、瓦を固定している釘が浮き、釘をつたって野地板を濡らし、内部全体的に浸水していると思われると説明いたしました。
その他の問題点もお伝えすると、お客様から正直なところ大きな金額の工事は経済的に難しいとの事でした。
しかしならが、我が家の現状を目の当たりにし、早急な修理が不可欠であることはお客様も理解下さっていました。
どうすれば良いだろうとお悩みのようでしたので、お客様がご利用できそうな補助金や保険をお調べさせて頂きました。
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【雨漏り修理費用】
工事費用
お客様負担は、一切必要ありませんでした。
火災保険のご加入があり、状況からみても火災保険の申請にて保険金が受け取れるような状態だったので火災保険を使った工事のご案内をいたしました。
火災保険の使い方がわからないし、保険会社とのやり取りも不安です。とおっしゃられていました。
実際のところお客様自身で火災保険の申請を行うことは多くの手間と時間を費やしてしまい面倒に感じられるお客様も少なくありません。
その後、無事保険金も受け取ることができ、お客様の自己負担なしで工事を行うことができました。
工事内容
工事の内容は野地板の張替を含めた屋根の葺き替え工事と雨どいの交換工事、雨漏りで被害を受けてしまったクロスの張替えです。
雨どいは雨漏りとは関係ありませんでしたが、雨どいの歪みもあり火災保険の申請が行える状況だったのでこちらも一緒に保険金を受け取ることができました。
お客様が保険金を受け取られた後、工事に入りました。
工事中もお客様に進捗状況をお伝えしながら、不明な点があればご質問をいただいたりと、ご不明な点がないようにいたしました。
中々早期発見が難しいのが雨漏りですが、少しでも異変に気づいた場合はすぐに専門の業者を探すことをお勧めいたします。
異変がなくとも、少しでも不安を感じられた方、弊社では無料の診断サービスを行っているので是非1度お問い合わせいただければと思います。