窓枠から雨漏りするのはなぜ!?原因と応急処置方法を解説

窓サッシの雨漏りmini point

弱い雨は大丈夫だけど、台風や大雨の時に窓枠から雨漏りする場合、原因は何なのでしょうか?

施工事例を交えて、解説させて頂こうと思います。

窓枠からの雨漏り~太田市E様

築10年です。
大雨の時に限って、窓のサッシの上部分から大量の水がしたたり落ちてきます。
サッシから直接水が落ちてくるわけでなく、窓をはめている木の部分から水が落ちてくるので、原因がどこかわかりません。
バスタオルを1枚敷いても、一晩でびしょびしょになるくらいの量なので怖いです。
急いで修理してもらえますか?
また、あまり費用をかけずに修理をしたいのですが可能でしょうか。

診断

費用:1.6万円
日数:即日
調査:散水 目視

窓付近から水が入ってくる、とのご相談でした。

ご要望通り、即日修理、必要な個所のみの修理で費用を抑えて修理をさせて頂きました。

まず、サッシの雨漏りの原因は、いくつか考えられるため、水を撒いて原因となる箇所を特定させて頂きました。

目視及び、散水調査をいたしましたところ、サッシのコーキング劣化による雨漏りと判明しました。

窓枠から雨漏りする原因

  • 窓枠のコーキング剤が劣化している
  • 屋根や外壁のヒビから水が伝っている
  • 窓枠の防水処理に不具合がある
  • 2枚扉(引き違い窓)

窓枠から雨漏りする原因は、上記4つが考えられます。

では、上記の4つについて解説していこうと思います。

コーキングの劣化

シーリングの劣化
一番多い原因であるコーキングの劣化です。

隙間をうめるゴムのようなものなのですが、年数と共に固くなり、ひび割れを起こし、剥がれる場合もございます。

劣化が始まり、ヒビが出来た時点でコーキングの打ち直し時期です。

外壁のひび割れによる雨漏り

外壁のヒビ
壁塗料の劣化により、ひび割れを起こす可能性がございます。

壁の内部には防水シートが施工されているので、ヒビが入ったからと言って、慌てて施工する必要はありません。

しかし、サッシ付近に外壁のヒビが入ってしまうと、サッシを伝って外壁のヒビから雨水が浸入する恐れがあります。

応急処置としてひび割れ部分にのみシーリングで施工する場合は、費用は5万円から20万円程ですみます。

ですが、あくまで応急処置ですので、塗装工事や張替え工事をゆくゆくはお勧めします。

サッシ取り付け時の施工ミス

サッシから雨漏り
サッシに隙間が出来ていたり、歪んでいる場合は注意が必要です。

通常の場合は、建築時に窓を埋め込む時に、防水シートや防水フィルムを取り付け、窓を設置します。

しかし、中にはこの処理を行わずに窓を設置してしまう職人さんもいらっしゃいます。

手抜き工事とも思われますが、意外にも地方の古くからやっている大工さんや職人さんの場合、この処置を軽視し行わない場合がございます。

窓の隙間からの雨漏り

窓と窓の隙間に向かって、横殴りの雨が降った場合、稀にその隙間から雨水が入り込む場合がございます。

よくある2枚扉(引き違い扉)は、お互いの扉をスムーズに開閉できるよう、少しだけ隙間ができる構造になっています。

頻繁に水が入ってくる場合や、気になる場合は、窓の交換がおススメです。

窓枠から雨漏りした時の応急処置方法

  • 水が落ちてくる箇所を、マスキングテープなどでマーキング
  • 雨漏り時の動画や写真を残す
  • ビニールシートで床を保護し、タオルを多く敷く
  • 雨漏り時の天候の詳細を記録
  • 可能であれば、窓を外からブルーシートで保護
  • 網戸の位置を変える
  • コーキング剤でひび割れを埋める

雨漏り箇所をマーキング

窓サッシの雨漏り
雨漏り調査時に、水が落ちてくる場所が正確にわかることで、原因がすぐにわかる場合があります。

雨漏り時に様子を画像で残す

リアルタイムの様子で、どのように水が入ってきているのか、被害はどれほど大きいのかをつかめます。
また、保険を申請するさいに、提出できる資料となるかもしれませんので、出来る限り写真に残しておいて下さい。

床を水から保護

外側にはない内側の隙間などに水が深く入り込んでしまいますと、カビや白アリ被害を発生させる可能性もございます。

他の場所にダメージを与えないためにも、家の中に侵入した水は吸水・拡散保護を行って下さい。

雨漏り時の記録

・何月何日の何時ごろに雨漏りが発生した(気が付いた)か。
・どのような水の漏れ方だったか。
・その時の天候はどうだったか。
・雨漏りの周囲で改築・リフォームはしたことがあるか。
・室内の壁や天井などにカビや黒い模様は出ていないか。

詳細な記録を残しておくことで、保険の申請時に証拠として残しておくことができます。

また、壁にカビの様子が見られたら、長年にかけて雨水が浸入し続けている可能性もありますので、日時だけではなく、様々な事を記録しておいて下さい。

外からブルーシートで保護

あまりにもひどい雨漏りが、窓から入ってくるようであれば、臨時でそとの窓をブルーシートで覆い、養生テープで窓を保護されるのも良いでしょう。
ですが、天井や2階など、危険な場合は絶対におやめください。

コーキング剤でひび割れを埋める

こちらについては、経験のある方以外は絶対におやめください。
見た目を損なう結果となる場合や、剥がした際の切れ込みにより、保護シートや断熱材などの内部が破損する可能性もございます。

網戸の位置を変える

2枚扉(引き違い扉)はお互いの扉をスムーズに開閉できるように、どうしても少しだけ隙間ができる構造になっています。

そのため大雨の際に雨水が侵入してきやすいというデメリットがありますが、網戸の位置を変えることで雨漏りを軽減することができます。

焦らず、雨漏りの状況を記録尾・把握して下さい。
また、自らの処置は現状の悪化を招いたり、命の危険を伴います。
雨漏りに気が付いたら、まずは修理業者へお電話して下さい。

応急処置後は弊社にお電話を

雨漏りは、しっかりと修理をしないと何度も繰り返してしまします。

雨漏りを何度も繰り返してしまうと、家を腐らせたり、防水機能を失わせたりと、家そのものダメージを与えてしまう事になりかねません。

被害を悪化させないためにも、できるだけ早く対応する必要がありますので、修理保証のあるスーパーホームレスキューへご連絡下さい。

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